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言霊〜概要

 

和歌

 

日本では古代より、言霊コトダマ)という言葉があります。

 

「発した言葉」が、「実際に起こる事実」に影響を与え、関係性を持つ、あるいは同時化する(シンクロナイズ)と“信じる”考え方です。

 

これは、声に出したり、文章日した言葉が、現実の事象に対して、何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると悪い事(凶事)が起こるとされているものなのです。

 

古代においては、「言」と「事」が同一の概念だったようです。

 

言葉を発することや文字に表すことは事挙げコトアゲ)といい、その結果としてある現実の事象となるということです。

 

平安貴族が、歌を詠むのは、希望を現実化させる手段であり、真剣に仕事として行っていたことのようです。柿本人麻呂や山部赤人などは、有名な宮廷歌人でした。


現代に生きている言霊

言霊というのは、言葉や文字には霊的なものが宿ると考えることです。非科学的なことです。

 

しかし、霊的なものが、実際に存在するかどうかは問題ではないようです。

 

現代においても、日常の会話で、例えば、いやな学校の遠足前日に、

 

A君:「明日雨が降ってくれたらなー」

 

(翌朝ホントに雨になる)

 

B君:「「おまえが雨が降ってくれたら」って言ったから雨が降ったじゃないか」
         ・
         ・
         ・
楽しみにしていた他の子供達もうなずきます。

 

うなずくというのは、よく考えると不思議です。

 

日本以外の国の人は、そんな非科学的なことにうなずきません。

 

言霊なんて分かりません。信じません。

 

日常的に、まずいことや、あってほしくないことを口にするのは良くはないと、多くの日本人が思っているのではないでしょうか。

 

 

よく成功哲学として、脳に夢を“映像化”して行動すると実現しやすいとよく言われます。

 

“口(言葉・活字)にする”のはよくないとか、逆に口にして唱えれば実現するという成功哲学は、日本独特ではないでしょうか。

 

 

ちなみに、天気というものは、気圧の変化によって生じる事象です。

 

言葉をどう発したかかに影響されません。

コトアゲをする日本人と神託で行動する西洋人

日本では、言霊によって、“人”が、天地の状況を変えようと祈ったり(雨乞いなど)、あるいは、怨霊を鎮めようとしたり、まつりごと(政治)の手段にしたりしてきました。

 

西洋から見ればこれは人間の驕りであるとみなされるようです。

 

西洋では、神託の力で人を動かし、すばらしい芸術を創造するということです。

 

Oracleというデータベース管理のコンピュータソフトは有名ですが、これは、神託や託宣(たくせん)という意味です。

 

神がかりなどを仲立ちとして、その考えやパワーで一気に芸術の才能を開花させるような。

 

いわば、上から下へ降りてくるイメージです。。

 

逆に言霊は、下(人)から上(神、宇宙)へパワーを送る(コトアゲ)イメージです。

 

西洋社会の根底には、キリスト教の教えがあって、広く倫理の規範になるものがあるので、神に対して謙虚であるようにも思えます。人同士では傲慢さが目立っても。

 

ちなみに、基本的人権という権利は、王様などより高い権威に位置する“神”が保証するもので、人を裁くのは人ではなく神だということから来ている宗教めいた言葉です。

 

一般に日本人が解釈している法律によって権利保護された基本的人権というものとは、本来の意味は異なるようです。

セキュリティシステムを装備するということ

例えば、「軍隊を装備するから戦争を呼び込んでしまう」という言い方をすることがあります。

 

戦争の勃発の要因は、政治的な要素などが多々あり、武器の有無、軍隊の装備の有無ではないと思います。

 

「備えあれば憂いなし」のはずですが、「備えるから憂う」ことになると考える日本人は多いようです。

 

これが少しでも理解できるのは日本人だけです。

 

意識していなくても、コトダマを体で理解しているのです。

 

軍備という原因が → 有事を生じさせる
という結果を招くという理屈です。

 

軍を配備することが、強いては、軍という存在を認めることが平和を犯すことに繋がるという感覚です。

 

今の時代も言霊は確実に生きているんです。

 

 

例えば、防犯のため、自宅に堅固なセキュリティシステムを設けたりします。強盗から財産や身を守ったりするためです。

 

泥棒や侵入者の心理を研究した、すばらしい防犯グッズや、セキュリティサービスがたくさんあります。

 

メーカーも、設置して備える国民も、危機管理を十分意識していると思います。

 

昔と違って、たくさんの凶悪犯罪が存在するという現実を前提にしています。しかし、「セキュリティシステムというものが、泥棒が入るという結果を呼び込む」とは思わないです。

 

ところが、日本では国家レベルの警備には応用できない話なのです。

 

現実に凶暴な国家、身の危険を感じる国家があると思っていなかったり、自分には関係ない遠い話と思っています。

 

自衛隊と日米安保が最大のセキュリティシステムになっていますが、それらのが抑止力になっていることを知らない人にいますし、それらの存在を知ってて、だから戦争を呼び込むと考える人もいるのです。

 

国家というレベルで考えると、きな臭く感じてしまう日本人が多いのです。

 

 

私は、日本が危機管理が弱い理由の一つに、言霊の存在が有ると思います。

 

忌み嫌うものに繋がる想像や、なってほしくない予想は、そうなりたくないことに現実化すること繋がるため、準備をすることさえ忌み嫌うからだと思います。

自衛隊は律外の官(りょうげのかん)

律外の官とは、大宝律令に規定されていない官職のことで、例えば、検非違使(けびいし)という存在がそうだったようです。

 

大宝律令というのは、8世紀に制定され、刑法や民法などを含めた基本法のようなものです。なんと江戸時代まで使用されていました。現代でいういわば憲法のような位置づけです。

 

従って、令外の官というのは、大宝律令という基本法に存在しないことになっている官職なのです。

 

検非違使というのは、京都の治安維持や風俗を取り締まる警察の役割や、裁判を取り扱ったりする官職ですが、当然、争い事を解決したり、取り締まったり、死体の処理なども含め、汚れた存在と思われていたのです。

 

平安時代においては、朝廷は、検非違使という存在を除いて、警察とも軍隊とも言える存在を廃してしまったようです。

 

現代でも、日本国憲法という基本法には、軍隊は規定されていないですが、自衛隊という名の軍隊は現実に存在します。

 

自衛隊という軍隊は実際には有るけど、基本法上は無いことになっている。自衛隊法には規定されています。

 

憲法と自衛隊法という関係。

 

同じように、時代ごとに、大宝律令と、御成敗式目や建武式目や武家諸法度などの関係があったようです。

 

そういう意味で日本は昔から同じなのです。

 

朝廷側はあくまで基本法には定めたくなくて、「無い」ことにしています。

 

昔から基本法という文書から忌み嫌ってケガレている軍隊を抹殺しておけば、実体(戦争)が消える、あるいは、起こらないという妄想と願望があるのではないでしょうか。

 

自衛隊という言葉も言霊によるまやかしですね。言葉によって力を削ぐような。実態は「軍隊(force)」そのもです。

 

 

逆に文書にうまく表現して載せれば、実現したと思うようです。

 

経済白書、○○白書、大本営発表、経済月例報告、・・・

 

予測と称して実は希望というものが多いのようです。つまり、言霊によって、成功したり、達成した気分になっているのです。

 

 

起こってほしくない事象と結びつく事を文書に載せないことで、事象が起きないことを望む。

 

反対に、達成したことにしたいことを文章に載せることで達成したと思い込む。

 

このように、日本人は、言葉と事象との関連性を気にする傾向があります。

日本社会での契約書

どんなビジネスシーンにおいても、国内なら問題にならない契約が、海外では往々にしてトラブルになります。

 

日本では、例えば、不動産の賃借や売買の契約書は、せいぜい数頁です。

 

細かいことについては、「双方の誠意をもって云々」とかいうタッチの一文に尽きます。

 

ところが、海外では考えられる全てのケースを明記します。

 

ここに言霊コトダマ)も左右しています。

 

マイナス要因の活字は、そのまま事象を呼び込むことになるからです。

 

契約書は、もしこうなったら・・・、こんなケースではこうする・・・、ということを一々列挙するのです。

 

そこには、不吉なこともすべてビジネスライクに記述するのです。

 

保険の約款は、すごく頁が多いです。保証の額が小さくても頁数はかさみます。指が何本欠損したらとか、不吉なケースの列挙だらけ。

 

この先、あらゆる契約書などは海外の常識のように、想定されることを全て列挙することになるのかもしれません。

 

 

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